〜伊根浦と舟屋〜

 伊根町伊根浦伝統的建造物群保存地区は、平成17年7月、国より重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けました。約400件の伝統的建造物があり、まるで海の上に建っているかのように立ち並ぶ舟屋景観が特徴です。その風景はどこか懐かしさを感じさせ、伊根浦を訪れる人々の心を惹きつけることでしょう。

 1階の開口部が接水しており、「舟のガレージ」としての機能をはたしています。
 舟屋が建てられはじめた要因としては、まず第一に格好の漁場であったことがあげられます。舟屋は、舟を腐らないように引き上げておく場所として、また漁の準備をするための場所として使用されました。元来は、船収納庫としての機能を持つのみでしたが、現在では2階建てが主で、2階は物置や居住場所となっています。


 


 


 

 伊根浦の遠景。舟屋群が湾をぐるりと囲む、伊根浦独特の景観です。
 伊根浦は昔、道路が整備されていなかったことや周りを山に囲まれていたこともあり、交通の大半を舟に頼っていました。こうして舟屋は、「海の玄関」としても重用されました。



 伊根湾では潮の干満差が少ないことも、舟屋が建てられはじめた要因の一つといわれています。



 

「伊根町伊根浦伝統的建造物群保存地区」についての詳しい説明はこちら(伊根町公式ホームページ)をご覧下さい。




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